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8冊目 湊かなえ『ユートピア』

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8冊目の本紹介は湊かなえさんの『ユートピア』です!

出版社:集英社

発売日:2015年11月26日(単行本)

有名な作家さんである湊かなえさんの本ですが、ガッツリと一冊読んだのは個人的に初めてでした😎

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イヤミス

今回この作品を読んだことで(有名な言葉かもしれませんが)イヤミスという言葉を知ることができました😎

この作品の原田ひ香さんの解説を読んでいて知ったのですが

イヤミスという言葉は「後味が悪く、嫌な気持ちで終わるミステリー作品」を略した言葉のようで

今回紹介する湊かなえさんはイヤミスの女王と呼ばれるぐらい

素晴らしいイヤミス作品を数多く発表されています😎

今回初めて読んだ『ユートピア』も確かにイヤミスだなと思いますが

ただ後味が悪いだけでなく、それ以上にまた読みたくなる魅力(言葉で表すのは難しいですが…)があるからこそ人気があるんだなぁと読んでいて思いました☺️

心理描写がすごい

ありきたりな言葉ですが心理描写が本当にすごいです。

最初は田舎のほのぼのとした話なのかなぁと思いましたが

田舎町という狭い人間関係の中でそれぞれの心の声を見ていくと

(大人の)登場人物それぞれの黒い部分を垣間見ることができ

すごくリアルな感じがしてゾクゾクしました😢

人間の黒い部分から

心の声が聞こえかったら普通のママ友や「クララの翼」という車椅子利用者を支援するブランドを立ち上げた仲間、芸術村という繋がりを持った人同士のどこにでもありそうな話だと思いますが

それぞれの登場人物の心の声を見ることができることで

子供への思いや他人への憧れなど良い部分もありますが、嫉妬や妬みなどの黒い部分も多く

そこに閉鎖的な田舎町での悪い噂が加わっていくことで

どんどんとゾクゾク感が増していきました🙂

これぞイヤミス

最後に一つ大きな悪い出来事が起き

ここで普通のミステリーならそれが解決されてハッピーエンドでスッキリ読み終われると思いますが

ユートピア』ではいろんな伏線を最後に回収しつつその悪い出来事も解決しスッキリしたなぁと思った矢先の最後の1ページちょっと

これがイヤミスか〜😅

と最後に突きつけられた思いがしました😎

この作品を読んで

後味の悪い作品は今までも読んできて

どちらかと言うと苦手でしたが

ユートピア』を読んで確かに後味が悪く

(個人的に)もやっとした暗い感じを味わいながら読んだので疲れましたが

その反面他の湊かなえさんのイヤミス作品を読んでみたいと思える魅力も感じたので

読むことができて良かったなと思いました☺️

これから湊かなえさんの他の作品も読んでみたいなと思いますが

疲れている時や少し病んでいる時に読むといろいろと問題が起きそうなので…笑

少し時間をとって元気があるときに次の作品へと読み進めていきたいなと思います😎

そして『ユートピア』は普通のミステリーに飽きてきて、ちょっと違ったミステリーを読みたいなって方に特におすすめできる作品ではないかなと思います!

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